すぐ寝ちゃう

だから何もできずに死んでく

丹羽庭「トクサツガガガ」

ああ!迫害されることを恐れ、群れることもできず、しかし捨てることもできない!そんな自分に刺さる。
オタク漫画ってジャンルとして成立していいレベルで増えているけど、オタクコミュニティのドロドロだったり変態チキンレースだったり、もしくはオタク自慢エッセイってパターンがあると思う。共通でよくあるパターンが、オタクゆえの社会からの疎外とコミュニケーション不全をテーマにすることが多い。結局はオタクでつるんで居場所を見つけたり、普通の人に自分を認めてもらい癒されるパターンだけど。
この漫画が刺さるのは仲村さんは普通の社会人として生きているけれど、まごうことなきオタクであり、そして例え彼氏だろうとその本性は隠し通すところだ。一般人の皮を被り、本当の姿としてのオタクを隠して1人生きる。コミュニティにも属さなければ、誰かに趣味を認めてもらうこともない。これこそが社会からの疎外とコミュニケーション不全でなくてなんであろう。
なんて書いたけど普通に勢いのあるギャグ漫画です。社会人にもなって未だに変な漫画とかインターネットやるけど、ゴルフも飲み会も出て普通のふりしている隠れオタクには凄いあるあるネタで笑う。惜しくらむは仲村さんみたいに社会で認められたらという…。
吉田さんのカメラのシーンのこいつやべぇ…感はゲラゲラわらった。
絵もうまいしおすすめです。三巻楽しみ!
トクサツガガガ(2) (ビッグコミックス)トクサツガガガ(1) (ビッグコミックス)